会長挨拶
前橋市保健所の加藤木です。
この度、群馬県精神保健福祉士会の会長を務めることになりました。みなさんからのご助力・ご支援をいただきながら、この大役をしっかりとまっとういたしますので、どうかよろしくお願いします。
まず、はじめに、林前会長にお礼を申し上げます。
林前会長は長きにわたって会長として関係を重視するリーダーシップを十分に発揮され、活躍されていました。
日本の各地で起きる災害を目の当たりにして、会として災害に対応できるような体制を構築し、県とDAWTに関する災害協定を結び、災害時には強いリーダーシップを持って会を統率されました。
2022年には当会としては初となる日本精神保健福祉士協会の全国大会・日本精神保健福祉士学会学術集会の開催を群馬で行い、見事成功に導くことができました。
これらの今までのご功労に心より敬意を表します。
次に、専門職としての私たちのおかれている現状を2点挙げさせていていただきます。
1つ目は、社会問題として挙げられている当事者の多様なニーズや、他の職種や機関との連携で顕在化してきた当事者以外の多岐にわたるニーズに、私たちが対応してきていることです。
社会問題としては少子高齢化、相対的貧困、自殺、ひきこもり、孤独・孤立の問題、災害問題など近年毎日のようにニュースで取り上げられており、現場においても、各領域のメンタルヘルス上の課題に対応しているけれども、私たちだけではなかなか対応しきれておらず、専門職として悶々とすることがあるかと考えています。
また、以前より他の専門職との連携を図ることで、様々なネットワーク自体は構築してきたけれども、他の専門職や他機関のニーズに私たちが答えきれていない可能性もあります。
2つ目は、少子高齢化がもたらすこととして、専門職を担う次世代の担い手が減少するという未来が待っているということです。
現在当会の会員数は例年微増しているところですが、今後とも安定した精神保健福祉活動を行っていくために、サスティナブルな会の運営などが求められていくものと考えます。
そこで、これら2つの現状に対して、ササエアイという言葉をキーワードに、ササエアイが効果的・効率的に行われるために、専門職として必要なコピンテシーの獲得や向上がなされるように会を運営していきます。
ササエアイの対象は、精神に障害のある当事者の方や家族だけではなく、視野を県民に広げ、また、他の関係者や関係機関、そして会員相互のササエアイまでも含めていくものです。
我々がササエ、一方でササエられ、様々なニーズに対応できるように、5年後、10年後の未来を見据えた会のデザインを行っていくものとします。
ササエアイの達成のためには、みなさんの主体的な活躍が肝要なこととなります。
今後とも会の活動に折に触れてご協力くださいますよう再度お願いいたします。
2024年 6月
群馬県精神保健福祉士会 会長 加藤木 啓充
沿革
1993年 | 群馬県精神医学ソーシャルワーク研究会発足 |
2001年 | 精神保健福祉士法施行に伴い、群馬県精神保健福祉士会に名称変更 |
2006年 | 公益社団法人日本精神保健福祉士協会群馬県支部を受託 |
2022年 9月 2日〜3日 | 第57回 公益社団法人日本精神保健福祉士協会 全国大会 第21回 日本精神保健福祉士学会 学術集会 群馬大会 開催 |
2024-25年度 役員
会 長 | 加藤木 啓充 |
副 会 長 | 番場 祐太 福永 晋太郎 |
事務局長 | 狩野 敦 |
理 事 | <東部地区> 片山 和也(ふらっと相談支援事業所/3期目) 小林 拓人(あぜりあホーム/3期目) 中嶋 淑子(群馬県立精神医療センター/5期目) 林 次郎(大島病院/7期目) <中部地区> 加藤木啓充(前橋市保健予防課/5期目) 工藤 真義(上毛病院/初) 小池 隆広(田中病院/初) 福永晋太郎(ケン・クリニック/4期目) <西部地区> 櫻井 勇基(くわのみハウス/初) 富澤 洋平(西毛病院/3期目) 中島 基彰(高崎市社会福祉協議会/2期目) 茂呂 和弥(サンピエール病院/3期目) <北部地区> 永尾奈生実(赤城高原ホスピタル/3期目) 番場 祐太(あけぼの/5期目) |
監 事 | 天笠 純恵(三枚橋病院) 池田 朋広(高崎健康福祉大学) |
顧問 | 横澤 岳志(くわのみハウス) |
<日本精神保健福祉士協会 群馬県支部 関連>
支 部 長 | 林 次郎(東部地区担当 兼務) |
副支部長 | 番場 祐太(北部地区担当 兼務) 福永晋太郎(中部地区担当 兼務) |
代 議 員 | 白鳥 浩丈(高崎健康福祉大学) |